Navisworks 2025 の新機能(Autodesk)によると、プロパティが見やすくなったなどのアップデートがありました。さらに使いやすくなったNavisworksの改善点を画像と共に紹介します。この記事を読むことでNavisworks 2025 の新機能について確認できますよ。
起動時に最近使用した項目が追加された
2025年版のNavisworksを起動すると、ホーム画面が変わっていました。過去に作業したファイルにすぐアクセスしやすくなっています。(Civil 3Dなどと同じですね)
2024年版までは、ソフトを開くとすぐに作業画面が出てくるため、使うのが難しく感じる人も少なくありません。特に、その作業環境が目的の仕事に合っていないという意見もあったようです。
そのため、製品を使う人々に快適で簡単な操作を提供するための改善となりました。
プロパティパネルの情報が見やすくなった
[ホーム]タブ→[表示]パネル→[プロパティ]をクリックすると、下図のようにオブジェクトごとの情報が詳細になっていました。2025年版のNavisworksは、「項目」や他のタブの情報がより見やすく改善されたようです。
AutoCADやCivil 3Dで作成した「レイヤ名」をクリックした場合は下図の通りです。右上の歯車マークをクリックし、単一リストをオンにすると、タブごとに切り替えが不要になって一覧でみやすくなります。(AutoCADソフトのプロパティの表現に近づきます)
歯車マークの隣の「カスタム」は、カスタムプロパティのタブを追加する時に使用します
ソリッドのプロパティを確認した例
3Dソリッドの直方体のプロパティを確認した例は下図の通りです。高さ・長さ・回転角度・XYZの位置情報・ソリッドタイプ・幅といった基本情報がわかります。
モデルの位置合わせや面積・体積の確認もしやすくなりますね。
プロパティから一致する項目を検索(選択)した例
ポリラインをクリックし、プロパティの「ポリライン」で右クリックするとメニューが出ます。値のコピーの他、「一致する項目を検索」があるので選択すると、下図のように選択されました。
プロパティの情報から、同じ情報を持つオブジェクトがまとめて選択しやすくなりました。
検索セットを作成することで、同じ情報を繰り返し選択しやすくなります
IFCのインポート機能が強化された(Autodesk Translation Frameworkの導入)
Navisworks 2025年版のNavisworksは、「Autodesk Translation Framework」という新しい技術がIFCファイルの読み込みに使われるようになりました。この変更により、以下のような利点があります。
- 各アプリケーション間での読み込み結果の一貫性が向上しました。
- ファイルの互換性と読み込み精度が高まりました。
- IFC v4.3 のサポート
- 以前の v3 バージョンと比べてロード時間が 50% 短縮
- ジオメトリの正確性の改善
- 大規模座標のサポートの改善
他にも、オートデスク製品全体で最新で最適な更新を取得できることから、IFC の最新バージョンで常に最新の環境が維持されるようです。
※以前は、オートデスクの多くのアプリケーションで少し違うIFCファイルの読み込み方法が使われていました。そのため、アプリケーションによっては、ファイルの読み込み結果が異なることがありました。
グリッドの表示とモードの機能が強化された
Revitで作成したデータ(rvtファイル)をNavisworksに読み込みます。(下図のように通芯が用意されているものを用意します)
Navisworksの画面で、通芯(グリッド)が表示されているのがわかります。
[ビュー]タブ→[グリッドとレベル]パネルでは、通芯の表示・非表示の切り替え、モードの変更ができます。
パネルの矢印をクリックするとオプションが開きます。ラベルのフォントサイズや色を変更できるので、必要に応じて変えてみましょう。
フォントサイズを「30」にし、色をシアンにしたのが下図の例です。
まとめ
Navisworks 2025の新機能により、モデルのプロパティを確認したり、インポートなどのしやすくなったりする場面が増えますね。Revitと連携して使用する際には、通芯(グリッド線)の利用が容易になります。
この記事を通じて確認できた新機能をぜひ、今後も使ってみてくださいね。次回以降もオートデスク製品の2025年版の機能についていくつか紹介予定です。お楽しみに。